「わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?」やのゆい著
主人公の峰倉あすみ(中2)は、ある日登校途中に虚無僧に呼び止められ、お守りとコンタクトレンズを渡される。
教室でそのコンタクトを入れてみると、クラス中に水着の美女・下着姿の少女・セーラー服の美少女たちが溢れて見えるのだった。
彼女たちは「妄想少女」。妄想豊かな男子生徒たちが脳内に描く、心の中の理想の女性。
その容姿だけではなく、性格や言動までも彼らの理想通りに形作られているのだ。
不思議なコンタクトを介して、彼女たちと会話までこなせるようになるあすみ。
だがふと気付いてしまう。
あすみが絶賛片思い中の幼馴染み、高柳尚人の隣には「妄想少女」の姿がない。
妄想少女の1人、リサは言う。
「もし、現実に『理想の女の子』がいたら私たちは必要ないわけ」
それって、高柳くんに好きな女の子がいるってこと!?
大体こんな感じ。たまには自分で書いてみた。
そしてここまでで満足してしまった(笑)。感想はいいや。
あ、面白くなかったわけではないです。とても面白かったです。
文体が「くだけている」のと、いかにも「ラノベくさい(悪い意味で)」のちょうど真ん中くらいで、常時ハイテンションで中だるみなしでした。
主人公がただバカなだけなところから、人間的に成長していく流れも良いね。続きはどんな話になるんだろう。
最後にイラストのみやびあきのさんは、カラーだとすげぇかわいい絵なんだけど、モノクロがかなりアレだと思います。後半みてらんない。
あと真横向いた顔はもっともっと練習してほしい。好みな絵柄なだけに残念。
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